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チンツ加工:チンツ加工とは?その効果は洗濯で失われる!? 

2018/05/09

 

チンツ加工とは?

 

チンツ加工とは、生地に光沢を施すカレンダー加工の1種 ...  です。

加工の解説に、加工で回答してすみません。チンツ加工のご紹介の前に、カレンダー加工とは?をお読みいただくと「チンツ加工」がわかりやすいと思います。

 

それではもう1度。

チンツ加工とは、綿の平織物に、ろう引き、あるいは厚糊(のり)をつけてから、加熱したローラーで圧力を掛けて、生地に光沢を出していく加工です。

簡単に言えば、生地につやを出すおしゃれ加工の1つです。

 

チンツ加工によって生地に与えた光沢感、つや感ですが、残念ながら洗濯に弱く、光沢のもとである蝋(ろう)や糊(のり) のはがれとともに、その効果が失われてしまいます。

洗濯を繰り返してもこの光沢が失われないように、表面の保護のため樹脂加工を施したうえでローラーをかけたりします。

 

チンツ加工の「チンツ」とは、更紗(さらさ)の総称で、更紗(さらさ)模様をプリントしたソフトで光沢のある綿、レーヨンなどの平織物のこと。

チンツに似せた光沢を出すという意味で「チンツ加工」と名付けられました。

 

 

チンツ加工の目的

 

チンツ加工の目的は、生地に光沢を生じさせること。

始まりは、バティックが持つ光沢となめらかな手ざわりを似せてつくることが目的でした。

 

バティック(batik)とは、マレーシアやインドネシアなどで作られる更紗のこと、ジャワ更紗とも。

主にジャワ島で産出される染め物ですが、藍色や茶褐色の色合いで、点描などで緻密な動植物模様や幾何学模様が描かれているのが特徴です。

その染め方は蝋けつ染めと呼ばれ、防染剤として、蝋(ろう)を用い、プリント下地の表に温めて溶かしたろう液で、柄を手早く描く方法です。

たくさんの複雑な製作工程が必要で、伝統的な技法で作られるバティックは2009年ユネスコの世界無形文化遺産に認定されています。

 

染色後、蝋(ろう)を除く処理をした後も、いくらか残った蝋(ろう)が独特なつやと手ざわりとなり、愛でられています。

バティックの生地感を模すのが「チンツ加工」というわけです。

 

 

まとめ

 

・チンツ加工とは、生地に光沢を施すカレンダー加工。

・その目的はそのまま、生地に光沢を生じさせること。バティックが持つ光沢となめらかな手ざわりを似せてつくること。

・洗濯によって効果が失われてしまうが、樹脂加工で予防できる。

 

生地に光沢をつけるおしゃれ加工、「チンツ加工」のご紹介でした。

 

 

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