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撥水加工:防水加工との違いとは?スプレーで手軽にできる撥水加工

 2018/05/10

 

撥水加工とは?

 

撥水加工とは、通気性を保ちながら水だけを弾く、レイン・コートの定番加工。

空気が通るのに、水をはじく性質を布地に与える。水は布に浸透することなく、玉状になって転がり落ちる。

通気性があるため、衣類に適した加工です。

 

スニーカーなどに撥水スプレーをかけたこと、ありませんか? 

水玉が転がる様子が面白いですよね。しかも、あれ?濡れてなーいって、小さい頃感動しました。

あれは水の分子より小さい突起(=撥水基と呼ばれる)が直立した膜を作り、水は撥水基の先端に弾かれて表面張力を起こすことで、水滴になって転がるという仕組みです。

しかし、空気や水蒸気は自由に通過できるため、耐水性、防水性ともに低く、激しい雨にあったりすると、雨水が浸透してしまいます。

 

同じような加工に古くから防水加工がありますが、こちらは布地にゴムや樹脂をべったり貼りつけたりして、完全に目をふさぐので、水は防げるが空気も通せなくなってしまうため、衣服には適しません。産業資材向きの加工です。 

 

 

撥水加工の目的

 

撥水加工の目的は、雨などの浸透を防ぎつつ、通気性も保つこと。

撥水剤以外に撥油効果のあるフッ素系加工剤で施すと、服に油ものをこぼしても簡単に拭き取れるようになります。

 

撥水加工はコートなどのアウターに施される加工として一般的ですが、撥水基は汚れや摩擦で倒れてしまうため、徐々にその効果が薄れてくるので、定期的なメンテナンスが必要です。

撥水効果を復活させるには、適切な方法で洗濯・乾燥して撥水基を再び直立させたり、撥水スプレーを再度ふきかけるなどの方法があります。

 

一方、ナノテクノロジーを利用して機能精度を高めた「ナノペル加工」(アメリカ・ナノテックス社)は、耐久性が高く、風合いも良いのが特徴で、綿や合成繊維からウールにも使用されています。

 

 

まとめ

 

・ 撥水加工とは、通気性を保ちながら水だけを弾く加工。

・レイン・コートに代表される加工目的の通り、雨を防ぎつつ蒸れにくいこと。

・撥水効果は徐々に薄れてしまうため、定期的なメンテナンスが必要である。

 

水をはじき侵入を防ぐ機能加工、「撥水加工」のご紹介でした。

 

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